老いのひとこと

週刊誌を読まない主義者が物申す。
但し病院の待合室と新聞の広告欄はどうしても此ればかりは避けて通れない。
或る日の新聞広告で気になる活字に気が付いた。
75歳過ぎて「食べられなくなる人」を特集して「こんな人は要注意」とある。
  1. 肉より魚が好きな人
  2. 一日三回歯を磨く人
  3. 糖質制限ダイエットをしている人
  4. よく噛んでものを食べる人 
此の四項目は紛れもなくわたしの実態を気持ち悪いほど物の見事に的中させているではないか。
どんぴしゃり、わたしそのものではないか、まさに狙い撃ちされたと云ってよい。
加えて、あなたは美味しいものを食べられぬ詰まらぬ人生を送る人になると決め付けてある。
本文に何が書いてあるのか正直知りたいのだがそうかといって買う気に為れないし立ち読みする気にもなれない。
第一そんな暇がない。
なぜだか知らないが此のわたくしはもう間もなくして旨い物を口に出来ぬ人生の敗北者になることが判明したことに相成りましょう。
それが定めなら仕様がないではないか。
神の摂理に従順に従うしかありません。
 
 
しかし新聞の文字面に戦々恐々と踊らされてはいけません。
見苦しいではないか。
「信ずるところに従い、我が道を行く」で好いではありませんか。
 
 
別の日に新聞に目をやれば禅僧が「こころが楽になる生き方」を説かれていました。