老いのひとこと

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またしてもスポーツ界に衝撃が走る。


産経新聞のスプーク記事によれば居合道の昇段審査で金銭が授受された事実が内部告発で判明し内閣府が調査に入ったのだと伝える。


事も在ろうに一部の高段者が段位や称号を金で買ったのだと云う。


買うものいれば売るものいなければ売買は成立しない。


地位と名誉欲に飢えた亡者の存在を知る立場の判定権を掌握する悪徳審査員が此の亡者たちの弱みに付け込み悪業に及んでしまった。


果たして此の発覚の一件のみで事が収束するのか、或いはもう既に常態化し潜在化してしまった醜態かは今後の調査結果を待つしかない。


また全剣連の内部調査よりもより厳正な第三者委員会の設置が急がれましょう。


さらに全剣連が掲げる「剣道の理念」の文言をもう一度再確認し再検討する絶好の好機と認識してほしいものです。


はっきりと云えることは称号を有する高段者ほど人間形成に磨きがかかり高潔さがより厳しく求められて然るべしと断言したい。


 


 


少なくとも日本武道を嗜むもののふを自負致す者なれば段位称号とは関わりなく「剣の五徳」を知らぬはずはない。


此の徳目を求めて日夜研磨に励む者がよもや「廉恥」の徳を失念忘却するはずもない。


此の当事者らは最早剣を執る資格なしと言わざるを得ない。


むかしなら切腹に値しましょう。


 


 


良心の呵責に苛むる御仁たちは此の後どのような面構えで日本武道を指導なさるるお積りなのか伺いたいものだ。


 


 


わたしは予ねてより思っていました。


昇段審査に立ち会い審査する者は少なくとも審査受検者よりも剣技はもとより人間形成面で優れていなければ事が成立するはずがない。


此の原理原則に何らかのくい違いやはき違い等の齟齬が在ったとすれば此れこそ大問題ではなかろうか。


 


 


いっとき隆盛をきわめブームを来たした剣道熱が何時の間にか冷めゆく要因を含め綿密な精査検証が今こそ必要ではありませんでしょうか。


 


日本剣道よ、がんばれ!


奥歯を噛み締め耐え抜け!


生き抜け!


剣道は剣技だけではない!