老いのひとこと

公民館の電気窯は見るからに老朽化が進み壁面の剥がれ落ちが目立つのだが機能的には一応焼成が適っているように素人目にも見える。

ところがどうしたことか陶板の類はことごとく目に見える反りを来たすのだ。

用土は全て市販の赤土粘土だし鶴寿園の際には見られない現象なので原因を窯の所為にせざるを得ない。

幸い反りも軽微だし左右上下均等に反って呉れるのでさほど気にはしない。

寧ろこの世には唯一無二の存在だと思えば愛おしい。

凸型文字に鬼板で薄化粧を施したが薄ボケて見栄えがよろしく無いので弁柄を乳鉢で溶いて筆で塗りつけた。

もう一度本焼きするほどでも無かろう。

七転び八起きしながら頑張りましょう。