老いぼれへぼ教師の回想記《52》

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”そうさ 僕らは
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい”
第九の一万人の大合唱があったように
この”世界に一つだけの花”を一億人の大合唱に仕立てねばならない。
そうすれは、日本国もブータン国に並ぶ
幸福度の高い国になれることでしょう。
そういう、とてつもないでっかい構想で日本国の荒廃する教育界を一掃するとてつもないでっかい人物が何処かにいないかなー。
 
その四 鳴中や通り過ぎたり駆け足で(13)
 
火事のこと=その三
 
教育に関する基幹・根幹を成す基本方針が時の政権与党に委ねられていることが何を意味するのか。
自公政権のもと、文科大臣の諮問機関たる中教審に並列して内閣府直属の教育再生会議が同時進行的に子どもたちの教育を論じていた。
複雑怪奇なからくりがなお一層日本国の教育を混乱に陥れてしまう。一党一派の利害や権力を握る為政者の思惑から完全に分離独立した厳正中立を守る第三者機関による教育諮問会議を立ち上げることはそんなに難しいことなのだろうか。
教育権の分離独立、四権分立国家はいかがなものか。
じっくり腰を入れて叡智を出し合えばよいではないか。いや、出し合おうではありませんか。
まさにこの時こそ本当の意味での戦後レジュウムからの脱却がなりたちはしまいか。
少子高齢化社会を迎えた現今なるが故なおのこと未来の日本国を担うべき子どもの教育には最大限の知恵と独創的なアイデアを凝縮すべきと確信するのです。
*     *      *
判断に甘さが残る幼稚な構想かも知れぬが、もうこれしかない。
 人それぞれ、持ち分や持ち前がある。
みんながお勉強が大好きで、よい学校へ進学できるように努力することも大事かもしれない。
才能に長けた子たちは、その才能を思う存分発揮すればそれでよいではないか。
ただ、IQの良し悪しとか、学校の成績の良し悪しだけでその人を評価してはいけないことだと思う。
ペーパーテストの順位だけで、その子どもの人柄までも評価するなんてとんでもない。
このとんでもない誤謬を犯して平然としている一部の当事者には何としても辟易する。
 人真似ではない奇想天外な思考やひらめきで新しいものを創造する人や、他人を思いやる温かい優しい心を一杯持つ人や、困難に立ち向かい強い意志で正義感を貫くことのできる人や、他人の嫌がるようなことに身を粉にして働き奉仕できる人や、スポーツや文化的活動に秀でた才能を持っている人や、特に何もできないけど素直な温かい気持ちだけを持っている人などなど・・・・自分の持ち分や持ち前に気付いていない人に対してはみんなで探して上げられるような暖かい雰囲気を・・・・
 人それぞれの持ち分や持ち前をみんなで認め合い評価し合えるそんな学校を創らねばならない。
人のあら捜しではない、その人のよいところを捜して上げられるような学校を逸早く創るべく急がねばならぬ。
そんなに難しいことではない。せめて学校ぐらいは住みよく意心地のよい、生き甲斐のあるユートピアのような世界・空間でなくてはならない。
それをつくらない大人が悪い。私を筆頭にして大人たちがだらしないのである。不甲斐ないのである。子どもが可哀そうなのである。
 SMAPさんたちだけに任してはいけない。
日本人みんなが、声をそろえて「世界に一つだけの花を」歌つてみたらいかがなものでしょう。