老いのひとこと

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文字通り博愛を衆に及ぼすような素敵な中学生がいるものです。
 通りすがりの道行く人に本当に気持ちの良い屈託なき笑顔で「こんにちは」と挨拶をしてくれる子がいる。
 ほんの瞬時の目配せだが実に穏やかで明るく温かい光り輝く活きた目で挨拶できる子が本当にいるのです。
 美しい目線と美しい歯並びの二重のご挨拶に出会うとこちらまでうきうきして気分は実に爽快だ。
 鶴来線沿線の三十刈プールの辺りでも額新町通りの額温泉の辺りでもその素敵な子らに逢えるのです。
 日課と化した自転車乗りがこんなにも長く続くのもひょっとしてわたしのモチベーションの一部となってしまったのかも知れません。
 もちろん、それは毎日ではない、そんなことはあり得るはずがない。
 仮に月に一二度のことであれそれが現実のものなれば大したことではありませんか。
 何となくせちがらい此の世に天使のような子がいると思うだけでこころが和み思いやすらむのです。
 この天使を育て上げたご家庭に栄えあれ。
 この天使を送り出した学校の先生に栄光あれ。
 学力テストの成績はよいに越したことはない。
 でも、テストで良い成績を残せる子よりも素敵な挨拶ができる子を育てる方がはるかに日本国の国益にかなうことだとわたしは思う。
 たしか、オアシス運動と云ったはずでした。
 「おはよう」「ありがとう」「失礼します」「すみません」とそれに「こんにちは」と云える子があっちにもこっちにも見受けられるような日本国になればいろんな教育問題も瞬時にして解消いたしましようことに・・・
 
 この情景は銀木犀の好き香りのように何時までも余韻に浸れるのです。