独り言

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:罹災当初、わが拙宅あばら屋ではあるが二階の部屋の提供を思い付いたが、回りの者からたしなむように指摘され断念した。
今また、拙宅の猫の額ほどの空間ではあるが瓦礫でも汚染土壌でも引き受ける覚悟は整ってはいるが、やはり近隣住民との折り合いが難しそうだ。
出来もしないことを軽々に口にするな!お叱りの言、その通りです。
 
 
②寿命が来れば朽ち果てる。
寿命が来なくても朽ち果てねばなぬこの世の余りにも冷徹なる不条理を一年前に見せ付けられた。
私は幾ばくかの義捐金に応じただけで、スコップ一杯の土砂も瓦礫の破片にすら手にはしていない。
手を汚してはいない。自責の念に苛まれ、一層益々募る一方だ。
未だ泛ばれぬ御霊があまた彷徨する。不本意ながら無念ながら土に還らざるを得ない。
二万有余の霊が東北の大地に帰還なされ安らかに安住して戴くために生き残った吾らは一体何を為すべきか。
辛うじて、生を存え得たにしても刻一刻苦難が解消するどころか逆に異質な苦渋に苛まれ続けていられる多くの方々。
頭脳の仕組みが際立って精緻に仕上がった実にご立派な方々は卓越した御見解をご披露なされ深手を負われた人たちに上手に手を差し伸べて寄り沿っていられる。
それはそれで善しとすべきだが、すべてを行動力ある心優しき人たちだけに委ねて置いて良い事なのだろうか。
世の底辺に蠢いている、雑草如き虫けら如き存在にも何か為すべきことがないものだろうか。
何も為さずに済むことなのでしょうか。
資金面でも体力面でも非力なるわたし如き者であっても何か為すべきことがないものだろうか。