老いぼれの弓事始め《2》

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初心者講習会に臨みて
 
② 短期集中講義が繰り広げられる。非常に盛り沢山な、それも事めずらしき新奇な専門用語を数多く受け賜わり度肝を抜かれてしまった。
なんといっても、その中で最も難儀に感じ入ったのが、基本中の基本である立ち居振る舞いに梃子摺り己の限界を知り強烈なる幻滅感と挫折感を味わった次第なのです。
日常の生活場面にて座ったり立ったりすること自体、相当に抵抗感を覚えていた矢先に、あの一連の動作には魂消てしまい最後には無様にも床上に転がり落ちてしまった。
笑い事ではない、あれほどの悲哀感を覚えたことは未だ嘗てなかったことだ。
正座に至る所作に、右足半足退いておもむろに体を沈めて行く、それも背筋を垂直に立てたまま右膝着床をソフトランデイングさせねばならない。
相当の筋力と体力を要する。情けないの一語に尽きるのである。
また、立つには先ず左足を右膝頭のラインまで進めておもむろに立ち上がらねばならない。
これとて、なかなか大変なのである。
これ等の基本動作が成立しなければ弓道そのものが成立するはずがない。
端的に申せば、わたしには弓道に挑戦する資格がないという事になろう。
次回からの受講参加を躊躇ってみたりもするのである。
蛇足ながら、通常わたし等が試みたのは先ず左足を後ろに退いて左膝右膝と着床した。
また、立つ時には先ず右足を前に出して立ち上がっていたのだが左右逆転していたのです。
どうも戸惑いはそれだけではなさそうだ。
前途多難というべきか・・・