老いぼれの弓事始め《15》

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⑬ 7月2日(月)
 9時から昼近くまで、もっぱら巻き藁稽古に勤しむ。
 幸いにも暫しの一時を除けば、わたしが独り占めしたも同然であった。
その間随所にわたり諸先生方より指導助言をいただいた。
 執り弓の姿勢で弓手の手首が返ってしまう。
そんなことすらままならない。
もとより基本通りに両手を眼前に掲げ十分に手首を殺した状態で腰に当てがえれば事足りることを繰り返し確認した。
次いで、足踏みに際し左足が半足以上に開き過ぎないようし注意しながら右足を開くのだが、どうしても若干的と親指のラインより後ろに下がってしまう。
これも繰り返すことで体得する以外改良策はなさそうだ。
右足の指で含み足を活用し修正を試みてみたが、果たして許される行為なのか・・・
後刻、一たび両足固定したならば微動だに罷りならんとの忠告をいただく。
弓構えから引き分けに至る過程で矢が水平さを保つように留意し、更に馬手がむやみに動かぬように弓手の肘を伸ばしつつ手の内を少しスライドさせるコツらしき技の伝授を受けた。
鏡が二枚も存する根拠とその意義について念を押された。
右足から右腰部に疲労感を覚えると同時に硬直状態を来たし、この日は坐る事も立ち上がる事も敵わなかった。
情けない。稽古が足りんのか無駄な力みからなのか、頓に体力が落ちたのは事実・・・
歳なりにほどほどやればそれでいい。