うらなりの記《103》

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⑨今思えば、母はもうとっくに雲の上の人のようになっていたのだろう。
真綿を抱いているような恍惚の境地になった。
母を抱くことが許された喜びに満たされた。
かつて母の胸に抱かれたお返しがこんな形でできたことに感謝した。