老いぼれの弓事始め《28》

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㉖3月7日、今日は健康の日です。
道場は無料開放された。
天気も上々で本来なら吉日であるはずであった。
ところが差に非ず裏目と出てしまった。
またしても矢を真っ二つに圧し折ってしまった。
“気合の入れ過ぎじゃないですか”とお声が掛かりからかわれる始末。
わたしの耳には“あなたの気合の入れ処が違うのじゃないの”と聞こえた。
実に恥ずかしい。
大三から引き分け会に至り離の寸前で何らかの異常が発生しそのまま暴発した。
事故原因の究明の責任者はおのれ自身にある。
馬手の中で弦から筈が外れたのか、それとも弓手の親指から離と同時に矢こぼれを来たしたのか、いずれにしろ相当の威力で矢は飛び出し巻き藁を支える木製の台を直撃し飛び散ったものと思う。
未だ、弓を射る段階には至れず。
戦意喪失と自信喪失の二重苦に直撃されたが神社の大鳥居を仰ぎ見るうちに気を取り戻していた。
車は皆中堂へ向かっていた。
ご主人も変わった客人の応対に目を白黒させながら四苦八苦しているように映った。