剣道はすごいぞ≪3≫

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『剣道はすごいぞ』
   ―伝統と文化を大切にしてよりよい日本国をめざそうー
 
 
はじめに
 
文字通り歴史は繰り返した、今第2次安倍政権は順風満帆の船出で日本丸の航海は大胆に突き進み始めたではないか。
 
 
剣道こそが品位品格、気品共々高いのだという。
その依って来る要因は言うまでもなく相手の心中をおもんぱかる器量であり、敗者の心の痛みを感知する雅量である。
武士の情けであり心意気であり、惻隠の情なのである。
 むかしの日曜大河ドラマ功名が辻」で、山内一豊が千代と共に敵将石田三成の死を悼んで涙を流し嘆き悲しんだ。
惻惻として視聴者の胸を打つ場面であった。
 しかし、現実にはこの見事に浄化された剣道の気風や魂は、まったくといっていいほどに風化し過去の遺物と化してしまった感を強めるのである。
 武士道精神が何処か彼方の遠くの方に霞んでしまったのではないか。
 
 今やこの世にある全ての風物がアメリカから渡来した新自由主義の旗印のもとでの市場原理・競争原理に毒されてしまった感を呈するに至った。
勝ちに乗じてヤンヤの喝采を浴びせて小躍りし、この勝者に便乗して野次馬根性丸出しに群れ集る輩には日本人独特の矮小な画一的国民性を垣間見るのである。
もとより、大局的見地で戦後の保守地盤が築いた長期政権の成り行きを見るまでもないことだ。
 日本人は押し並べて、より大きな集団に帰属し大勢の動きに身を委ね逆らう事なきを旨としてただひたすら従順に世渡りする処世術に極めて長けているのである。
 毛色の異なる異端の士は糾弾され黙殺され、あるいは無視されてみんなから爪弾きにされるのである。
 政界も金融や経済や産業界も、スポーツの世界もそして学校の現場・教育界までもが異臭を放つ実に不気味な形相を呈する異常なる競争原理に犯されてしまったのではあるまいか。