老いぼれの独り言

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大阪の息子のお嫁さんが先日極めて難産の末女児を出産した。
帝王切開に四時間を超える大手術は余り例がないのだという。
終始、母体の生命が死線をさまよい続けるなか12名に及ぶ医師団スタッフの懸命なる連繋措置が見事功を奏し此処に生還することを得た。
身内の者への執刀医からの説明も微に入り細に渡り克明にその間の経緯を解説なされていた。
瞬時にバケツ一杯分の大出血に見舞われさすがに動揺はしたものの此れも想定内の出来事と判断し冷静に処置したのだと包み隠すことなくお話なされていた。
栄えある医術水準の粋を誇らしげに開示されていられるようにも聞こえた。
何より当院は名足る複数の病院が合併統合したものらしく多くの専門医を囲いしかもチーム連繋プレーに長けているのだと聞く。
というよりも、本人はもとより私たち身内の者の悦びを担当医師たちも共に共有し合っているようなある種感動的な一場面でありました。
幼き生命の誕生と大阪の嫁の安泰を手土産にわたしは意気揚々と金沢に帰った。
しかし、また単身生活に戻ることにもなる。
そして、何より母親の退院の日を待ち侘びる三人の幼子たちが不憫でたまらない。