老いぼれの独り言

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我が家には客人は来ない。
応接間はあるが用をなさない。
たまに誰かが来ても此処へは通さない。
紛れもなく我が輩の根城そのものだ。
PCがあってよくその前にへばり付く。
時を忘るるときもある。
此れがしごととは或る意味幸せ者だ。
何でもかんでも要る物を探し元の場所に返すことなく手近なところに次回の事を思ってそっと置く。
あっと言う間に部屋中がもたもたになる。
見るに見かねて家内は週に一度散らかったものを片付けてくれる。
ところがこれがまた悶着の種となる。
わたしが見憶えして置いたものが見当たらない。
此の諍いは毎度の年中行事と化してしまった。
家内は口癖のように言う。
「もと あったところに返せば事は済む」のだという。
云われてみればその通りだ。
既に幼児の頃のことは忘れてしまったが、云われてみれば遠い昔に祖母やお袋にそんなことを云われたような気がしないでもない。
「元の場所へ返す」事の大切さを理解しながらそれを為さない。
これはとてもズルイことだ。
意志薄弱で怠慢この上ない。
優柔不断そのものだ。
『先送り』が常態化した典型例だ。
『先送り』の常習犯だ。
 
『先送り』したまま放ったらかしの家中に散らかるガラクタを斷捨離しなければならない。