老いぼれの独り言

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                          獅子吼に春が
 
 
鶴来の白山郷公園にある武道館へは15分もあれば辿り着く。
 尚道館の日曜会稽古は場所替えし名称も鶴来の日曜会稽古と移行して久しい。
 此処、鶴来の武道館はわたしの巻藁矢を修錬する場にもなってしまった。
 消費増税を目前とした此の週末はスタンドもスーパーも駆け込み需要でやたらと盛況だったらしいがわたしも思い出したのように此の武道館へ足を運んだのでした。
 別段、此の武道館の使用料が増税分だけ値上がり致すわけでもない。
 ふと思い付いたのだが、日曜会稽古で面を付けて打ち合う前にひとつあの鏡の前で居合を抜いてみるのも面白いと判断した次第なのだ。
 30日は生憎の土砂降りではあったが4時に家を出て鏡の前を独り占めして存分に抜き捲くり心行くまで堪能した。
 休む間もなく、防具を着装しいつもの稽古メニューを手抜かりなく熟し何時になく相当量の発汗を来たした。
 併せて、腰部の著しい疲労感を意識せざるを得なかった。
 ただ、何と云っても十分に燃焼尽くした達成感に大いに満足した。
 帰り際には、雨脚がさらに物凄くびしょ濡れになった。
 内からと外からと文字通り此れこそが「年寄りの冷や水」と相成ったわいと苦笑した。
 
 カラッと晴れ渡った翌日には広々した弓道場を独り占めいたし巻藁の前に立った。
 巻藁に差し込んだチョークを的にして無心で射抜いた。
 慾の皮の深いわたしは「三つの道」をもてあそぶ至福者なのだ。
 
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