老いぼれの独り言

イメージ 1
                                         無断掲載
 
 
中学校を卒業して63年が過ぎました。
旧陸軍歩兵第七聯隊の兵舎跡を学舎としてわたしたちは学びました。
生々しき軍靴の痕も記憶から既に遠のいたはずにも拘らず今更のように憲法を改正いたさねばなりませんとか秘密保護法なるものがまるで闇討ちを喰らったかのように忽然と目の前にぶら下がってきたりして決して心中は穏やかではない。
さらに追い打ちをかけるように集団的自衛権なるものを憲法解釈論を捏ね回した上挙げ句の果てには是認いたそうとの画策が昨日の会見ではっきりと見え透けてきたではありませんでしょうか。
遠きいくさの記憶を忘れ去りそんなものはかなぐり捨てて新生日本の構築に邁進してきたはずにも拘わらずまたまた昔のきな臭い雰囲気が音知れず忍び寄る気配にわれわれは無頓着では居られないのです。
昭和26年に兵舎跡の学び舎で中学校を卒業したわれら同窓生は紛れもなく新生日本の誕生に歓喜し新しい民主主義に小躍りし新生日本の担い手として躍起になって汗を流したはずではないか。
であるならば昨今のわが日本国の不穏なる前兆に敏感であらねばならぬと存じた次第ながら同窓会に参集した十二名の同士の中にこれに類した発言を致すものは皆無であった。
少しく寂しく思ったのだが仕方があるまい。
少なくとも此のわたしは、野田中学校で学んだことを誇りと致し時代の潮流に少しでも立ちはだかって行かねばならないと思ったのです。