老いぼれの独り言

イメージ 1
 
 
青森県庁から山口県庁間が凡そ1600kmらしい。
今回の全走行距離が2100kmを越えているので本州縦断より多く走ったことになる。
その間、息子はわたしにはハンドルを握る機会を与えては呉れなかった。
万が一を配慮してくれたのだろう。
助手席にて思ったことだが「高速道無料化プラン」とか「コンクリートより人へ」と云うとても威勢のいいフレーズを耳にしたのもつい昨日のように思えてならない。
「笹子トンネル事故」を契機に既に断末魔の危機的状況下にあった民主党政権は完璧に息の根を止められてしまった。
あのトンネル事故は政権与党への致命的揺さぶりを掛ける自民道路族と官僚による画策であったのではなかろうかと実しやかに噂されたのも事実でした。
地震も重なり防災より減災へと叫ばれ始め、そして国土強靭化プランが矢継ぎ早に整備され又しても公共事業大国へ変身していった。
道理で、何処を走ってもところ構わず道路補修の為の車線規制が布かれるのです。
此れが当たり前のように北陸道から上信越道、関越道へ更には東京外環道では目に飛び込む、さすがに首都高速環状線にはそれはなかった。
恐らく深夜のお仕事だろうと察した。
 
川崎と木更津を東京湾アクアラインで結び京浜工業地帯と京葉工業地域とがより有機的に機能し且つ連携し日本国の高度経済成長を牽引する手筈であったがリーマンショックによるバブル崩壊とともに頓挫してしまったのでしょうか。
 
トンネルの入り口「川崎」周辺には日本経済の土台骨のような「重厚長大」な大企業が犇めき黒煙を靡かせているかと思いきや意外や意外空気が澄み渡り整然としていたではないか。
東京湾のど真ん中に君臨するパーキングエリアもどことなしか寂しげに見えた。
駐車場エリアの車影はまばらであった。
 
通行料金も安くなったと云えどもやはり安くはない料金がいる。
高速無料化問題は完全に遠のき儚き夢と消えたのです。
角栄さんと濱幸さんのお顔と濁声が重なりながら見え隠れしますが膨れ上がった建設国債を如何いたしたらよいものかお二人からの卓見を拝聴致しとう存ずる次第です。
また此のお二人からは君たちはのほほんと旅行を楽しんでるのだからつべつべ文句を云うなと厳しいお叱りをいただいた次第でもあります。