老いぼれの独り言

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此処北陸の地は早場米地帯で9月にはもう脱穀も終えて新しい籾殻が入手可能になるのです。
依って、秋ぐちに入ればわたしたちの陶芸教室は待望の野焼きの実習を迎えることになる。
それに備えて目下のところはその作品の制作に精を出すのです。
皆さん夫々が思い思いの秘策を胸に真剣に取り組まれる。
そもそも野焼きとは何ぞや、基礎知識すらまったく空っぽのわたしがただ漠然と挑戦する身になってしまった。
ただ、作品の背丈は30センチ以上の大きさでないと灰塵と共に所在不明と相成る恐れが多分にあるのだと注意を促がされた。
思案投げ首考え倦んだ末にわたしはわたし自身ががいずれ入らねばならないコツガメに致そうと決断した。
成るべく人様の手を煩わすことなくおのれの手で成就できることはおのれの手で為さねばならない。
これこそが、今流のハイカラなる終活流儀ではなかろうか。
 
身の丈30センチを意識して作るうちに馬鹿でかい器になってしまった。
縄文・弥生期の甕棺葬ならいざ知らず、これでは余りにも大き過ぎるので、2年前まで生計を共にした愛犬リリーも一緒に葬ってもらいましょう。
それでも、まだ相当の余裕があるので家内もどうぞご一緒にと一応は呼び掛けては見るものの果たしてどう返事が返るものやら。
恐らくは糠漬け用の甕がなかったので丁度都合が良いと云うに決まっているのです。