とうとう北陸新幹線が開通し「かがやき」号が颯爽とやってきました。
50年越しの念願が今漸く叶いみな小躍りし万雷の拍手で迎えました。
新幹線景気が上乗せし相乗効果を巻き込んで地方創生とデフレ脱却にまさに一石二鳥三鳥の恵比寿顔で湧き立っているではありませんか。
アベノミクス号は磐石となり殊の外総理もご満悦のことでしょう。
我が金澤は京都に肉薄する勢いでスポットライトで輝きはじめたではないか。
ついには奈良をも凌駕するだろうと大方は予測する。
ところが、何のことはない人生劇場をリタイヤして久しい此のしがなき年金生活者にはその恩恵に与かることがない。
とは言え、寂しい限りだと云ってただ指をくわえて傍観するだけでは詮無い事ではないか。
熱狂的ブームのほとぼりの冷めるであろう五月連休明けを見計らい腰を上げて見てはどうかと家内は持ち掛けてきた。
あたかも、取らぬ狸の皮算用のような目論見だけではあるが夢のプランを立てて見る。
1日目
朝一番6時00分発かがやき号にて長野へ
ゆっくり善光寺参りを満喫す
長野18時58分発かがやき号にて東京へ
東京にて一泊
2日目
東京の街並みと雑踏を最後の見納めの為に徘徊す
家内のお蔭で迷子にはならずに済みそうだ
夕刻渋谷より鎌倉へ
鎌倉にて一泊
3日目
夜行バスにて鎌倉より名古屋へ
4日目
名古屋より大垣へ
我がルーツの根城は此処大垣城にある
城主伊藤家家臣たる大橋源左衛門とその嫡男覺兵衛の生きた足跡を是非とも嗅ぎつけたい
夕刻大垣より大阪へ
5日目
大阪では孫たちに挨拶いたさねばなるまい
四泊の長旅になるが厭うことなく万難を排し決行したいものだ。
今回の新幹線ツアーは家内共々お互いにご褒美の遣り取りを為したことに相成りましょう。