老いのひとこと

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新幹線開通の日の朝は快晴とまではいかぬが昨夜来の雨も上がり何もかもピリッと引き締まった早暁でした。


 何時ものように自転車に跨り隣町の公園まで急いだ。


 日課のスタート地点ラジオ体操会場へ勢いよくペタルを踏み込んでいた。


 横断歩道を渡りミスタードーナツ店の敷地内へ大きくハンドルを切って右折を試みたのです。


 その折其処で飛んだハプニングに遭遇いたしたのです。


 昨夜来の雨が災いし路面が凍結していたのです。


 タイヤ諸共ものの見事にスソ払いを喰らい瞬時にして大地へ叩き付けられてしまった。


 自転車と共に横転してしまった。


 右足でカバーする暇なく暫しの間ながらわたしの体は空中を舞ったことになる。


 わたしは柔道は知らないし受け身の技を経験した覚えはない。


 しかし、本能的に護身の秘術をいかんなく発揮致したことになるのでしょうか。


 わたしはわたしの後頭部がコンクリートの壁に強打する寸前に右腰と右肘尺骨で衝撃を受け止めていたのです。


 暫し仰向けのまま起き上がれなかったが右肱に異常がない事を確認し安堵した。


 幸い目撃者はいなかった。


 年寄りの無様な恰好を恥じた。


 倒れた瞬間、何故かしら守山永山流柔術師のことが脳裏を走った。


 今現在、腰と肘に鈍痛を覚えるが大したことはなさそうだ。


 此の度は守山さんに再びお世話になることなく済みそうなのです。