老いのひとこと

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どうもこうもない此の跪坐なる行為に拘り捉われてしまったようなのです。


文字通り足が危ういのです。


 差し迫った課題の一つは、膝を活かせなくてもよい兎に角跪坐らしき姿勢を保ったまま出来るだけ多くの時間を自分の物としなくてはならない事なのだ。


 物の本によれば、生活習慣の中に織り交ぜて慣れるしかないのだと書いている。


 テレビに見入るときも三度の食事時に於いても歯を磨く折にも新聞を広げたり薬を飲むときに於いて此の跪坐の姿勢で執り行うようにわが身を叱咤激励いたさねばならなくなったのです。


 何より効果的なのは湯舟の中で試してみる事なんだと書いてある。


 早速、実行に及べば成程た易いには違いはないがこんなことを幾ら為しても決して効果が伴うとは云えそうにもない。


 既に、結跏趺坐は何とか熟せるようになったにもかからわず此の跪坐こそは何ゆえ坐禅以上に難儀なのでしょうか。


 


 偶々、拙宅にある旧式のヘルストロン用の座椅子に気付き左右の肘あて間に横向きに身を置き跪坐いたせば寸分違わずどんぴしゃりではないか。


 起てたはずの右足親指が力なく伸び切ってしまう弊害を此処だと阻止して呉れる。


 つまり、親指を立てた状態を何とか持続できるのです。


 ごわごわに凝り固まってしまったわたしの右足首を型枠に嵌め込んで足首と親指の返しを無理強いしシゴキ痛め付けているのです。


 仮に結果は虚しい徒労に終わろうとも最善を尽くすことに意義ありとこころしてあと二三日奮励努力するしかないのです。