老いのひとこと

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高校時代の旧友たちが相集い一盃やりました。


今回は三年越しの再会だったので殊の外盛り上がったようです。


地元金澤の者たちが三人いてもう一人は遠路大阪から馳せ参じて呉れた。


在り来たりの名称ではあるが互いに「元気かい」と呼び合う仲間でもある。


話題はやはり在り来たりの病歴を披露し合ったり恩師や友人たちの動静であり互いに家庭内の出来事を探り合ったりして和気藹々の内に盃は進んだ。


辛口の地酒を冷酒でいただきジョッキーをみな呷るように浴びるように飲み干していた。


年寄りのくせにみなさんよくやるなあと感心した。


案の定、安保法案が飛び出しみな喧々諤々の呈でみな口角泡を飛ばし合った。


熱が帯びいよいよ酔いが回った。


巧いことに安倍派と非安倍派が二対二で案分し論戦がいよいよ白熱化した時何方かが水を差し引き分けの軍配が下りたのです。


その口実が巧みにもカラオケ店へ急行する事でした。


二次会も盛り上がった。


みなさん上手い、みなさん五木ヒロシに美空ひばり加山雄三テレサテンに成り切って気分よく情感を込めて歌われる。


こりゃさぞかし飲み屋での年間月謝総額は只ならぬだろうと他人事ながらお察しいたした。


独り聾桟敷に追い遣られたのは此のわたしでした。


でも、幾ら齢を取っても曲がりなりにもみなさん赫灼たる ( おす )鳥でいらっしゃる事に気付いた。


あたかも、クジャクが羽根を広げたように堂々と自己を表現なされ噫にも立てずに自己を誇示なされたのです。


圧倒されっぱなしでした。


そろそろ呂律が危うくなり足腰がふら付きながらも心地好い千鳥足にてみなさん家路につかれた。


大阪の客人にはお宿まで同行しお部屋まで案内申した。


久し振りに酩酊したものだ。


良質の清酒と焼酎だったので二日酔いにはならずに済んで助かった。