老いの回想記≪126≫

イメージ 1



その六  石垣の 陰に潜みし 将中や


 


雑感


 


 


 


 とうとう結婚しました。


花嫁のお顔に見覚えがありませんか。


舞い込んだ賀状の中に鍋島剛君からの朗報がもたらされた。


 今を遡ること三十年、馴れ初めの初恋の人と見事ゴールインしたという。


驚くなかれ、昭和六十年春四月小将町中学校にピカピカの新入生として初々しく入学したその時点で既に二人の絆は固く結ばれていた。


 この様な私の不祥なる拙稿の中でご披露するは甚だ以っておこがましき次第ながら敢えて述べさせて頂きました。


 どす黒く澱んだ背景にひと際麗しき一筋の光明を与えていただきとてもうれしい限りだ。


ありがとう。


佳生さん、おめでとう。


いつまでもお幸せに二人に幸あれ!


 


*      *      *


 


 最初の年に安永浩子さんを受け持った。


屈託のない明け広げた性格の子で何事にも前向きであった。


この彼女が拙宅の近所のお店で勤務されている。


時折会いに行くとやはり彼女は昔と変わることなく、分け隔てない態度で諸々の衆人に対し暖かき善意を提供していられるのである。


 


*      *      *


 


 宮崎綾さんの訃報に接し弔問した。


いたわしさを感じる以上にわが身の無力さに感極まるのである。


心からご冥福をお祈り致します。 
  
              *             *             *
此の金鯰尾兜が金色に光り輝くさまは何を隠そう藤本健一君のお力添えなくして有り得ない。
彼は紛れもなく郷土の伝統工芸保持者として君臨なされるのです。


イメージ 2