老いのひとこと

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鶴寿園の宗教講座が面白い。


今回は浄土真宗のお坊さんのお話しでした。


堅苦しいお説教かと思いきや柔らかい世間話のようなご講話でした。


メダカの飼育体験談で寒空に曝すのも不憫かと屋内の温かい部屋に置いてみたのだがこれが大失敗で病に侵され数を減らしてしまったという。


良かれと思ってなしたことが返って彼らの生活環境を害してしまったのだとおっしゃるのです。


むしろ寒風になか外敵にもさらされながらも屋外に放置し彼ら本来の自然児のまま育てる方が良策だったのだというお話でした。


巷に頻発する非行行為の一つの原因も此の過保護に問題が在りはしないだろうかとおっしゃるのです。


                                                         


次いで、今一よく理解できなかった「選択( せんたく)」と「選択 ( せんじゃく )の意味の違いのお話から行き成りご自身の腰痛に苛まれる体験談に話題が移り此のお坊様は医師の忠告通りに外科手術の道を「選択」為されたのだと話されたのです


その時の発作の痛みをまるで数個の雷がわが身を直撃し生木が切り裂けるような激痛が走ったので手術を「選択」した理由付けとして話されたのです。


 


その時、何を思ったか此のわたくしはお坊様に質問を投げ掛けていたのです。


親鸞の時代には外科手術はなかったと思う。


腰痛を理由に手術を施すことはある意味これは過保護とは言えないでしょうか。


と尋ねたのです。


お坊様はその通りだという。


親鸞はこれを「自然法( じねんほうに)」という言葉でお説きになったのだとお坊様はおっしゃったのです


自然の在るがままにお任せすることの大切さをお説きになられたのですと教えてくださいました。


とても善いお説教に触れ有り難き気持ちに浸ることができました。