老いのひとこと

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ガラス張りの展示用陳列棚に我が作品を並べる栄誉に与かりました。


九月一か月限りではあるが不特定多数の方々の目に触れられることは栄えある出来事に違いない。


もっとも何の審査もなしに何方でも出品が適う気楽な発表会なのです。


随分以前に手掛けた未発表作品が一つあったのでそっと並べて参りました。


顧みるに我が人生に勝利の女神未だ存ぜずニコリとも致すこと未だ無しと申せましょう。


優勝トロフイとは縁なき凡庸の夫の身の上にあるのです。


なのでノリヅラには「吾は唯足るを知る」と著わしました。


未だ足るを知る身の上からはほど遠き存在ではあるが此の置物を座右に侍らせて此の ( のり )に近付けるよう精進いたしたいものです。