高知と京都をあるく≪6≫

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桂浜へは車で行く、500台収容の広い駐車場もオフシーズンなので閑散としている。


お目当ての龍馬像を目指して杖を頼りにあるく。


痛いけどツラだけは凛と致さねばなるまい。


とうとう龍馬と対峙した、想像以上に大きく頼もしい。


参拾そこらの若造がよくぞ日本国の夜明けの立役者になったものだ。


見上げたものです、実に天晴れではないか。


好かれる由縁だ、好かれて当たり前でしょう。


 


遙かに霞む太平洋の彼方に貴殿は何を見たのでしょうか何を掴んで放さなかったのでしょうか。


「新国家」を目の前にして凶刃に


斃れた貴殿の無念さは先ほど学んできたばかりだ。


その胸中たりや計り知れない。


 


子らが学ぶ教科書から貴殿の名前を削除する奇天烈案が浮上したらしい。


根拠は思考学習を促すためだという。


明治維新と云う時代変革の背景を考察する上では貴殿らの先駆的先見の明なくして辿り着きようがないではないか。


紛れもなく坂本龍馬はあの時代の寵児に他ならない。


龍馬なくして子らの歴史学習は成り立たないことぐらい自明の理であろう。


 


保守化の兆候著しい若年層が益々以って右傾化することをただ憂う。