老いのひとこと

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何の気なしに新聞の広告欄に目をやれば「上を向くだけ健康法」に目が向いた。


いらいら・不安・鬱を治療した名医が著わした書物らしい。


詳しいことは判りっこないが兎に角上を向けば体に好さそうだ。


そう云えばわが輩にも思い当たる節があるではないか。


余の禅修行の中に然程の意図もなく「反り禅」なるものを設定した。


そのヒントは全盛期の琴奨菊関が仕切り前に為すあの仕草にありました。


先ずは弓道で習った足踏みの姿勢よろしく両足をハの字に開き1.35kgの木剣を頭上に掲げ両肘を伸ばし体を後ろに反らす。


木剣の重みが重石となって反り具合がより強まる算段だ。


百八煩悩よろしく108を空で数える、終えれば今度は右手で柄頭いっぱいに握り替えて108を数えて反り禅は終わる。


此の動作に如何ほどの御利益があろうことか何も知らずに居たがどうも自律神経失調症の改善に役立つとは此れ勿怪の幸いではないか。


もう一つ、ラジオ体操第1と第2の間に首の運動が入る。


此れとて手抜きすることなく専ら反り身を励行いたす。


老人性の前傾姿勢にはなりたくない一心で腰を伸ばす。