老いぼれへぼ剣士の夕雲考《89》

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夕雲流剣術書        小出切一雲 誌(15)
 
夕雲の師匠小笠原源信
 
➈-3【玄信は又彼者の弟子に成って戈の術を習ひ、師を互いに藝がへしにして修行する中に、玄信は戈の術の八寸のかねと云ことを神陰へ用ひて、以ての外に勝理の益なる事を自得す、】
 
口語訳
 
源信齋は、又彼の者の弟子となって矛の術を学び師弟相互に芸の交換伝授をしながら修行するうちに、源信齋は矛の術の八寸の延金=延矩(のびがね)という秘術をわが新陰の兵法に癒合させ、殊の外勝利の理合に有益なことを自得して行くのでありました。