老いぼれの形稽古《10》

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日本剣道形稽古心得覚書
 
太刀の部3本目=その2
 
そして、 ( す )かさず応じ返す。つまり、突き返す。
そこは、二度突きではないにしても余勢で以って ( くらい ) ( つ )めに激しく攻め上がり切先を眉間 ( みけん )に付けて残心に至る。
打太刀は右足引きながら切っ先を仕太刀の刀の下より返して物打ちの ( しのぎ )で右へ押さえる。
次いで、左足きいて左へ押さえる
ただ単に、機械的に軽々しくパンパンと払うのではない。
仕太刀の突きの威力を右へ左へと外さねばならない。
しっかり押さえねばならないのである。
この際、打太刀の剣先は的確に仕太刀の咽頭部に位置せねばならない。
しかし、防御しきれずに打太刀剣先を殺して後退することになる。
双方の攻めの攻防にアクセントをつけねばならない。
 
この一連の動作を一連の流れの中で理合い正しく行うには相当度多くの稽古を積まねばならない。
何度やっても得心を得ることはない。とても難しいのです。