老いぼれの形稽古《20》

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太刀の部7本目=その2
 
 打太刀は二足一刀で左右と身を捨てて真向正面を打つ。
打ち切った瞬間は、目線は仕太刀より外れるが直ちに振り向きざま仕太刀へ注ぐ。
仕太刀は、振りかぶりつつ右足斜めへ開き体を沈めながら左足大きく右前へ送ると同時に手首返し胴を切る。
両足の大腿部が交差し左足の指先は打太刀に向く。
右ひざ着床で喰い込んだ刀を抜く。この際には、諸手伸ばし刀は手とほぼ平行に右斜め前でとめる。
抜く動作が大きくなり過ぎないようにする。
 その間、仕太刀の目線は終始打太刀に向けられている。
 仕太刀は、打太刀の目線が返ったことを確認すると同時に、刀を返して脇構えとなり残心を表わす。
 次いで、打太刀は大きく振りかぶりながら右足を軸に左足を退いて仕太刀と向き合い中段となる。
 仕太刀は、脇の刀を振りかぶりながら右足を右に移し、打太刀と正対する。
 仕太刀が立ち上がってくるので、打太刀は左足を大きく退いて仕太刀が立ち上がってくる動作を呼び込むようにリードすること肝要に思う。
 当然、両者の刀は縁を切らないようにする。
剣の理合いに適った双方のコンビネーションをぴったり合わせることは相当に難度が高い。