老いぼれの独り言

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                  ヨシキリ
 一頃「費用対効果」と云う言葉を耳にした。
どうしたことか最近はあまり聞かない。
河川敷改修工事に伴う一切の費用と洪水予防洪水阻止の効果とを天秤に掛けて数表化する。
そもそも降水量と河川への流水量に関わる科学的かつ客観的データーへの信憑性とか、その情報公開の在り方などよく分からないことが多い。
何事にもメリットがあればデメリットもありましょう。
この両々を相勘案したきめ細かい行政であって欲しいものです。
カルガモの他にもとばっちりを受けた生きものたちがいました。
 
此の高橋川の河畔沿いを愛犬と共によく散歩した。
四季折々に野鳥たちが飛び交い囀り合い愛の巣で巣篭るようすをそぞろ観察した。
 
運よく、双眼鏡を携えた愛鳥家のご夫婦に出会うことがあった。
よく立ち話をしながらレクチャーを受けたのでした。
此の川筋でヨシキリ、オオヨシキリ、シラサギ、オオシラサギ、アオサギオナガヒヨドリ、モズ、更にはイワツバメも目撃したものだ。
一切が、この道端講義のお蔭なのだ。
ヨシキリやオナガのけたたましく覇気ある囀りで勇気と元気をいただいた。
ところが、あれを機にことごとく一切の野鳥たちはこの楽園から姿を消してしまった。
もぬけの殻と化した此の川沿いは随分淋しくなってしまいました。
 
地鮎を求めて太公望が釣糸を垂れていた光景も最近は見掛けなくなった。
鱒が遡上したというビックなニュースもその後どうなったのでしょうか。
甲羅干しに興じていた亀たちはその生命力で更に一層長生きしてほしいものだ。
ハヤだけはすばしこく身を交わし逃げ延びていることでしょう。