老いぼれの独り言

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尚道館の存立が危ぶまれて久しい。
漏れ聞くところによれば九月末日をもって閉館の運びとなるらしい。
既にカウントダウンに入っている。
ラスト13の本日は例によって例の如くわたしは専ら西野悟郎範士の一拍子打ちをイメージしながら右足踏み込み正面打ちに徹した。
年老いた若輩者が烏滸 ( おこ )がましくもチャンチャラ可笑しいのだが高段者に対し躊躇 ( ためらい )なしに打ち込んだ。
正中線を捉えた構えを維持したまま、するすると右足を滑らし剣尖は突き垂れを攻め上げ一機に振りかぶり一拍子にて正面を打突し左蹴り足引付けを意識的に完了させて残心する。
西野先生の動画場面をユーチューブで何度こそ再生視聴したことだろうか。
本日の日曜会稽古には七段の先生お二人に六段の先生お一人、実力的には同格の五段の先生お一人其処へ年老いし洟垂れ若輩者のわたしが入っての小一時間のお稽古でした。
わたしにとっては最早限界に近い荒稽古でした。
鏡の前で瞳孔 ( どうこう )が開いていないか確認した程だった。
老いぼれに対しよくぞ対等に相手にしてくれたものだ。
わたしより年若き諸先生方にいつもの様に恭しく一礼を施し家路についた。
程よい疲労感を外気が見事癒してくれた。
尚道館日曜会稽古に『禮』・・・。