老いぼれの独り言

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またしても頓馬な話である。
例によって椎の実山から椎の実を拾うて来た。
栗メシまでは行かぬにしても椎メシも棄て難き乙な味がするので再度の挑戦です。
フライパンで直接煎るより先ずは圧力釜にて炊いて殻を割ってからフライパンに致そうとウーンと圧力を懸けて蒸気排出口から水蒸気が噴出するまま暫し放置しておいた。
その内、焦げ臭い匂いを確認したので火を止めて中を見れば既に硬い殻は悉く完璧に割れていてフライパンに掛けるまでもない。
 
ところが、翌日になってから家内から頓狂なお声を頂戴する。
圧力鍋が変形しているという。
よくよく見れば確かに扁平であるはずの鍋の底がまあるく膨らんでいるではないか。
底が丸いのでぐらぐら動いて安定しない。
これは余程の圧力が掛からぬ限り起こり得るはずがない。
分厚い特殊合金を膨張させるだけの相当量の気圧が掛かったことの証しだ。
それを想定すると俄かに寒気がしてきた。
中の椎に実のみならず鍋そのものが大爆発を致さんとも限らない。
一大惨事に転ずる瀬戸際であった。
これ程の大事故はない。
物笑いな不祥事は考えられない。
又しても119番通報で救急車出動を寸でのところで食い止められたことになろう。
まさに油汗、冷や汗ものだ。
我ながら、おのれの遣っている事を安心して見て居れぬのである。
傍の者なら猶の事だろうと察するのです。
くわばら、くわばらなのである。