老いぼれの独り言

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我が家には一応人並みの仏壇と神棚はある。
 家内に催促されてお水とお神酒のお茶碗が宛がわれた。
 大晦日の晩には例年の慣わしに従い二つのお茶碗のお供えを済ませ柏手を打ち次いで線香を焚きお数珠を揉んだ。
 風呂を終え紅白を見ていると家内がすっとんきょな声でけんもほろろに詰め寄って來たではないか。
 余りにもひど過ぎはしまいかと何時にない剣幕顔なのだ。
 ただしてみれば、何と愚かと云おうか軽はずみにもわたしは仏壇と神棚を取り違えていたではないか。
 仏壇にお神酒のお茶碗を神棚には蓮花模様のお茶碗が供えてあったという。
 おまけに蓮花茶碗にも清酒が注がれていたではないかと信じ難い言葉が飛んで來る始末だ。
 「すんません」とも言えず、苦笑いしてへっへとお頭を掻くだけありました。
 老いては子に従い、そして女房に従うことが真実味を帯びてきた。
 やはり、石黒クリニックへ予約を入れなくちゃならない。