老いぼれの独り言

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本日の地元紙に「諸士系譜」の復刻版全六巻の完成が報じられていた。
おまけに総牽引も付いているという。
県内の各図書館に既に配布済みとの内容なので此れ幸いとさっそく泉野図書館へ赴いた。
ところが、そんなものは知らぬ存ぜぬと連れない返答しか返ってこない。
 
止むを得ないので、高木喜美子氏編纂の『政隣記』につらつら目を遣っていた。
清三郎近猷の厳父金太郎の正室が津田正鄰の娘であった。
つまり、清三郎近猷の実母が正鄰の娘と云う間柄からすれば此の貴重なる名著「政隣記」も徒物( ただもの)であるはずがない。
たまたま開いたページに今枝主水( もんど)の名が飛び込んで来た
今枝民部直方に養子入りした恒明に他ならず若年寄襲名を期して主水を名乗ったはず、間もなくして廃嫡の憂目を見てしもう事と相成ろう。
その倅要人( かなめ)は流れ流れて我らが津田家に養子入りする歴史の悲劇が待っているのです。  
其処には、津田玄蕃もいるではないか、此れは8代目を名乗った津田政本に違わない。 
なんと、玉井市正も遠藤紋大夫( もんたゆう)高貫 ( たかつら )も名を連ねているではありませんか
津田正鄰は、とにかく味噌もくそもごじゃ混ぜにして実に細やかにして且つ克明に此の藩政の一部始終を記録し徹したのです。
実はこのわたくし、此の史料を読破するに足る素養の持ち主ではありません。
郷土史に疎く前後の連なりをよく理解し得ないのです。
嘆かわしい限りではあるが亦いつの日にか日溜まりのソファーに身を沈め此の「正鄰記」と「諸士系譜」を紐解きたいものだと淡き願望を抱いている者なのです。