老いぼれの独り言

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                  四十万の霊宝山にある蓮如上人の墓  無断掲載
 
 
3月10日の日は扇台公民館の運営審議会なるものがあった。
 最後のご奉仕と心得て参加してみた。
 数多の公民館行事が列挙されるなか心を引いたのが「男の生きがい講座」が開設されるというお話でした。
 歩こう会を結成し、ゆくゆくはウオークラリー等の開催にこぎ着けたいと、とても良い雰囲気で盛り上がっていた。
 とんとん拍子で議事は進行し最後に公民館の館長先生がお挨拶為された。
 どうも、任期6か年の満了を迎えご退任のお言葉のようだった。
 ところが、聞いている内に耳寄りな事柄を語られはじめられるではありませんか。
 退任の弁には相応しくない、むしろ此れは就任時の言葉のようにさえ聞こえて仕様がなかった。
 先程の『男の生きがい講座』に便乗するようにとても意気が昂揚する好いお話しだったのです。
 所謂、森本~富樫断層帯に寄り添うように金沢市の南部丘陵地一帯を横断する、パノラマ写真を広げたような実に雄大なる遊歩道構想をご披露為され始めた。
 野田山の前田利家公の墓から四十万の善性寺の墓地に眠る蓮如上人の墓までを結ぶ延べ凡そ十キロメーターに及ばんとする遠大なる「夢の歴史街道」プランを忽然と目の前に展開為されたのです。
 そこには名古刹大乗寺の寺領があり、芋掘り藤五郎所縁の神社があり、また一向宗徒が守護富樫政親を高尾城に破りし古戦場があり、更には政親の重臣額一族の墓地『御廟谷』が額谷の地に佇むのだと力説為されたのです。
 そして、館長先生はおっしゃる。
 将来的に此の遊歩道が一本の道として繫がり完成の運びとなりますればみなさん方と共にご一緒いたしましょう。
 共に『男の生きがい』を実感し合いましょう、と退任挨拶を結ばれたのです。
 
 後日談だが、この構想は既に山出保市政のころに地元市議黒沢和規氏より提案されていたという。
 認識不足でありました。