老いぼれの独り言

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気晴らしにママチャリを漕ぎだすことを日課とする。
孫が來る二三日前の出来事でした。
額四峠を駆け抜けて額乙丸、額新保を通って馬替の集落に差し掛かった折、清閑とした旧家の片すみに一羽の野鳥が横たわっているのに気付いた。
既に息絶えてはいたが左程の時間の経過はなさそうだったので家まで持ち帰り名前を調べることにした。
ところが、長い尾の部分を持って自転車に乗ったので振動で胴体を落下させてしまった。
止む無く、近くを流れる高橋川にて水葬に処すべく傍らに安置し、早速家からカメラを持ち出し写真にだけは納めました。
山と渓谷社発行の野鳥図鑑で照合すれば、どうも「オナガ」であることが判明した。
道理で尾っぽが長かったし黒い山高帽を被るのは此の「オナガ」以外にはいないことがわかった。
カラスの仲間らしいが姿かたちは実に端麗だ。
人懐っこい鳥でむかし石川動物園内で放し飼いの「オナガ」と共に記念写真に収まった記憶がある。
ただ、鳴き声が大変な濁声で喧しいだけで余り戴けません。
どうも幼鳥らしくカラスに突かれ仲間から逸れたものかこの暑さにばてたものか分かりっこないが高橋川に葬ってやったのです。
このようにして、此のわたしの暑い夏の日の一ページが平穏無事に閉じられてゆくのです。
幸せなやつなのです。