新幹線の旅≪3≫

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ぶろぐ仲間からのコメントに「回向柱には梵字で何と書いてあるのか?」とありました。


兎に角此の世の中には解からないことが多過ぎて困り果てます。


恥ずかしながら幾ら齢を取っても駄目な者はダメなのです。


それで勉強の為無い知恵を絞ってみたのです。


何せ善光寺のご本尊は秘仏中の秘仏で誰しも見たもの触ったものは居ないのだという。


閻浮壇金 ( えんぶだごん )という赤黄色の黄金で作られた阿弥陀如来像であって物凄く重いらしい。


それで此の「秘仏ご本尊」の身代わりになる分身仏が作られたらしくそれを「前立本尊」 ( まえだちほんぞん )と呼ぶのだというのです。


それは既にもう鎌倉時代に作られていたのだという。


そして、此の「前立本尊」は七年に一度本堂に移され衆人の前に御開帳される、これが今春に執り行われたことになりましょう。


御開帳は5月いっぱいで終わったが「回向柱」だけはそのままの姿で今も残している。


今年の「回向柱」は奇跡の一本松で知られる岩手県陸前高田市の杉の角材を用いたのだという。


一辺が40センチ長さ10メートル卒塔婆 ( そとば )に小松玄隆貫主自らが種子 ( しゅじ )と称する梵字 ( ぼんじ )をしたためたのだというのです。


難しいのでサッパリ判らないことなのだが、古代インドが発祥の地だと云われる土石製の「五輪塔」なる供養塔があった。


その「五輪塔」を木製の代用物に代えて「回向柱」と名付けたことになる。


そして、此の「五輪塔」には古代インド人の宇宙哲学が秘められていて宇宙を構成する要素には「 ( キャ )」「 ( カ )」「 ( ラ )」「 ( バ )」「 ( ア )」の五つの元素が在るのだと説いているのです。


従って「回向柱 ( えこうばしら )」には此の五つの元素を「種子 ( しゅじ )」と称する「梵字 ( ぼんじ )」で書き表してあることになる。


更には、本堂にある「前立本尊」の阿弥陀如来が手に握る錦糸の糸が此の「回向柱」に繫がっていて従って仏のご利益が此の柱に触れることにより得られる仕組みとなるというのです。


信心薄き者は柱に触れて仏に願を掛けてお祈りを捧げれば浄土の教えに近づき願い事が適えられますよというのです。


 


 


わたしの願い事は家族の安泰はもとより、やはり日本国はこれまで通り戦争をしない平和な国で在りますようにと「前立本尊」と「秘仏ご本尊」そのものに願を掛けて参ったのです。