老いのひとこと

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三役力士栃の心関は幕下まで陥落したが這いずり上がり三役に復帰した姿には諸人みな絶賛した。


 


役力士に復帰どころか未だ幕内平力士が東の大横綱に果敢にも挑戦したも同然でしょう。


今日は野田佳彦前総理と安倍晋三現総理が予算委員会にてガチンコ勝負に出たのをテレビで見た。


総理の座から捲くずり落ちた因縁の党首討論から早三年が過ぎている。


攻守所を変え質問席の野田さんは開口一番解散を決意した最大のキーポイント議員定数削減に関わる男の約束が反故にされたことへの安倍さんの見解を求めた。


普通なら国民との約束を違えた意味で多少たりとも遺憾の意を表明致すべき処安倍さんはやはり先般の第三者委員会からの10削減案を前倒しする事で話を摩り替え巧みに焦点ボケを図られてしまった。


一強多弱に陥れ圧倒的多数の支持を獲得した数の力を後ろ楯に人として男として一政治家として況してや一国の宰相としての最低限の信義の道を踏み外されてしまったような気がしてならなかった。


謂うところの男の美学とか政治家としての矜持を明確に打ち出してほしかった。


選挙で大勝したお山の大将は我が輩なりと胸を張り豪語為されたに等しいだけではなかったのか。


其処には武士の情けとか惻隠の情の片鱗すら見い出せなかった。


野田さんはあの戦で討ち死にした同志たちの痛恨の思いを満身に滲ませ怒りと義憤を露わにしたが決して冷静さや節度を見失うことはなかった。


器が違うことを思い知らされた。


図らずも器の大きさの品評会を今日のNHKテレビで十分に観賞させていただいた事になる。


雅量とか度量とか器量とか尾籠ながらケツのアナの大きさを競い合う仇敵同士の見事な対決でありました。