無断掲載
そこをひたすら北上すれば直ぐに中之島に出る。
偶々、宮川香山の特別展の開催中でえらく入館料が高額であった。
此れが陶芸の作かと目を疑うほどの曲芸魔術を目の当たりにした。
極彩色に彩られた動植物を立体的に壺などの器の表面に付加し作陶する。
これ全てが陶芸品だとは信じがたい。
神技師の力作大作の数々に只々舌を巻きました。
作であったのだが全館くまなく探し求めたが終ぞ見付けること敵いませんでした。
問い質せば展示期間があるのだと連れなき返答でありました。
そのような作品に何が何でも是非ともお目に掛かりたかったのです。
陶芸の真似ごとを為す端くれ者ではあるがそのような名品の前で此のわたくしも涙を流してみたかったのです。
住友財閥からの寄贈の建物というだけあって内部は大変重厚な佇まいで大いに感心した。
大阪空襲の戦禍から免れて何よりよかったと思った。