老いのひとこと(大阪行き)

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ちょっとの時間を拝借して自転車に乗って中之島大阪市立東洋陶磁器美術館へ出向いた。


南堀江の息子のマンションから先ず「あみだ池筋」を横断し次の「なにわ筋」をまたぎ「四ツ橋筋」を過ぎれば「御堂筋」に至る。


そこをひたすら北上すれば直ぐに中之島に出る。


偶々、宮川香山の特別展の開催中でえらく入館料が高額であった。


此れが陶芸の作かと目を疑うほどの曲芸魔術を目の当たりにした。


極彩色に彩られた動植物を立体的に壺などの器の表面に付加し作陶する。


これ全てが陶芸品だとは信じがたい。


神技師の力作大作の数々に只々舌を巻きました。


実は此処へ来た本当のお目当ては「李朝白磁」の


作であったのだが全館くまなく探し求めたが終ぞ見付けること敵いませんでした。


明朝・清朝期の青磁の作こそ数点在るにはあったのだがこれでは些か満足は出来かねた次第なのです。


問い質せば展示期間があるのだと連れなき返答でありました。


名もなき作陶者であれ李朝期の朝鮮白磁の前に佇めば自ずと涙があふれ出るほどの大きな感動を授けられるのだということを聞いていた。


そのような作品に何が何でも是非ともお目に掛かりたかったのです。


陶芸の真似ごとを為す端くれ者ではあるがそのような名品の前で此のわたくしも涙を流してみたかったのです。


 


隣接するように建つ大阪府中之島図書館を見てきた。


住友財閥からの寄贈の建物というだけあって内部は大変重厚な佇まいで大いに感心した。


大阪空襲の戦禍から免れて何よりよかったと思った。