#その他文化活動

老いのひとこと

お彼岸の頃は大きな寒気団が居座りみな震え上がっていた。 それが今漸くにして大きな高気圧に被われてぽかぽか陽気がお出ましだ。 これ幸いと、ペタルを踏んで長坂台のあの長い上り坂をサイクリングすることに決めました。 ちょうど上り切った箇所で偶々歩道…

老いのひとこと

つい先日の事、遠きご縁あるお方であり遠き知己の間がらにあるお方がお亡くなりになられた。 でも、面識も相識もないお方ではありました。 満百歳の慶事と奇しくも弔事が重なり合ってしまわれたことになる。 祝い事に続いて弔い事が続いてしまわれたことにな…

老いのひとこと

初年兵の一か年があっと言う間に過ぎた。 あれよあれよと手を拱いている内に二年生に進級することが決まってしまった。 改まった進級テストをクリアするまでもなく決まったことは決まったこととして此処は快く請け給わらねばなるまい。 本日は、大先生の総締…

老いのひとこと

車の中でラジオを付けたら何処かの民放で在原ノ業平の話が出てきて洒落た和歌の一句を紹介していました。 わたしはどちらかと云えばこのような風雅なる世界とは縁遠い存在です。 でもなんとなく興味をそそる内容だったので一瞬引き寄せられ耳をそば立ててい…

老いのひとこと

釉薬が熔け落ちて恰もカタツムリの角のようになった自慢の茶碗を持ち合わせます。 以前の失敗作だがゴミの日に不燃物処理するのもいとも憐れなので此の際見苦しく伸びた角の部分を撤去摘出する手術を思い立った。 手持ちの金鋸で挽いてみるがまったく歯が立…

老いのひとこと

時たま年甲斐もなくネットショッピングをする。 「アマゾン」にカード登録済みなので手続きは至って簡単ポンとキーを叩けば売買契約は瞬時にして完了する。 確かに間違いなく便利です。 細々とした雑貨ばかりだが「書物」「健康食品」「プリンターインク」「…

老いのひとこと

素焼き済みの均整を欠くいびつな花器です。 円筒形の形を自然な流れでしだいに方形に近付けようと試みたのだが上手く行かなかった。 おまけに、輪積みの襞がところどころ醜く残ってしまった。 そこで、此の目障りな襞の部分を敢えて深く抉って窪みを誇張して…

老いのひとこと

六時半 お目覚め体操 春ひなが まだ固き つぼみに朝日 差し込めり 襟たてて ゴミ拾う人 今朝もまた

老いのひとこと

とうとう北陸新幹線が開通し「かがやき」号が颯爽とやってきました。 50年越しの念願が今漸く叶いみな小躍りし万雷の拍手で迎えました。 新幹線景気が上乗せし相乗効果を巻き込んで地方創生とデフレ脱却にまさに一石二鳥三鳥の恵比寿顔で湧き立っているで…

老いのひとこと

新幹線開通の日の朝は快晴とまではいかぬが昨夜来の雨も上がり何もかもピリッと引き締まった早暁でした。 何時ものように自転車に跨り隣町の公園まで急いだ。 日課のスタート地点ラジオ体操会場へ勢いよくペタルを踏み込んでいた。 横断歩道を渡りミスタード…

老いのひとこと

夢かうつつか幻か、「いろは歌」に託して只いたずらに時の経過をもてあそんだ。 何故かしら同時に、鉄幹の詩の一片「あゝ われダンテの奇才なく バイロン・ハイネの熱なくも 石を抱きて野に謳う 芭蕉のさびをわれ知らず」のフレーズを何となく、それとなく結…

老いのひとこと

小舟にゆられて四か年 往く宛てもなくさ迷い波間に漂う 風まかせ波まかせ 意のまま気の赴くままに一人旅 往き先知れず操舵の気力萎えるまで 船上より発信し尽くす 艱難辛苦に耐え忍び 見返り無しに我を通す 意地を張り我執を立て 一念で岩をも貫通せん 執念…

老いのひとこと

ふと「いろは歌」を思い付いた。 例の一件は既に忘却の彼方へ追いやってしまったのだが今一度冷静に総括してみた。 脇が甘かったし相手に取り入る隙を与えてしまった汚点は大いに反省致さねばならない。 人恋しと寂寥感を漂わせていたのだろう、閑散としたM…

老いのひとこと

竹竿と竹簾の嫁ぎ先を確認いたすべく金石海岸へ赴いた。 3月5日午後1時30分からの植樹イベントに参加いたすべく遠路馳せ参じてみたのです。 金石小のグランドに隣接する一角にその植林地は確かに在ったのだが誰一人として人っ気まったくなし。 小中学生…

老いのひとこと

手持ち無沙汰で暇を持て余している訳ではないのだが図らずもシルバー人材センターのことを思い付いた。 何とか精神的にも肉体的にも余力を有する今の内にお役に立てるものなら何でもよい遣ってみようとふと思い付いた。 実は此のわたくしは十数年むかしに此…

老いのひとこと

「人生劇場」 一. やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨 なまじっか男と生まれた以上は煮え切らぬ半端な仕打ちは許されまい。 例えそれが嘘八百いかさま師の権化のような存在であったに…

老いのひとこと

異次元の世界に迷い込んでしまいました。 まるで桃源郷をふわふわとチョウチョのように舞い踊りました。 ところがそれもつかの間いきなり謎の暗闇の中に放り込まれてしまったのです。 決して疾しき魂胆は何処にもなかったが急転直下緊迫の事態に陥ってしまっ…

老いのひとこと

最近はタイガーマスク出没のニュースはない。 いっとき伊達直人現象が全国津々浦々に走った。 心和む痛快なる美談として華が咲いた。 何処かで郵便受けに現金やら商品券が散りばめるようにばら撒かれた。 首をかしげる不可解な出来事としてみな唖然とした。 …

老いのひとこと

月仕舞いの水曜日は大先生の講義の日です。 とても造詣が深く含蓄に富む講話を時には噛み砕いてユーモラスな語り口で飽きることがない。 ひとえに、われらに陶芸の醍醐味を説き伏せんと手を変え品を変えて熱弁を振るわれるのです。 教室の中はいつも笑いが絶…

老いのひとこと

人それぞれには生き様がある。 人それぞれにはその人なりの人生がある 日々、その人なりに様ざまな喜怒哀楽を抱いて生きている。 だから、なかには質量ともにとても秀でた誇れる喜怒哀楽の持ち主がいてもおかしくはない。 つまりは、喜楽な人もいよう。 問題…

老いのひとこと

鶴来線の額住宅前駅の辺りを散歩道にしている。 とある運送店の敷地に物干し竿のような竹竿がうず高く積んである。 いずれも青竹ではなく乾燥しきっているが見事に一直線に伸びきっている。 どう考えても物干し用にすれば長すぎるし釣竿にすれば先竿が太すぎ…

老いのひとこと

晩秋の頃以来何か月ぶりにラジオ体操に顔を出してみる気になった。 生憎の空模様で雨雲が垂れ込めてはいたが暫しの晴れ間の間隙を縫って飛び出した。 仄かに白み掛けた早暁に関わらず早出の通勤車のヘッドライトが列をつくる。 お世話下さる有志のお常連さん…

老いのひとこと

思いのままにわが意のままに手懐けることが適えられるのは最早此のわたしには粘土細工以外には考えられません。 そう思えば今日までのわたくしは随分勝手気ままに生きてきたものだと呆れたり驚いたり恥ずかしい感慨ひとしおなのです。 やれやれ、家内はもと…

老いのひとこと

無断掲載 安倍総理の施政方針演説に対する代表質問が始まった。 先ず口火を切って岡田さんが民主党を代表して登壇された。 岡田さんは民主党を代表すると云うよりもむしろ国民を代表する弁士であると云えるのです。 国民に代わって岡田さんは安倍総理に質問…

老いのひとこと

無断掲載 テレビで「そして父になる」をみた。 福山さんは「龍馬伝」では日本開国の父となった。 そして、「そして父になる」では他人の子を自分の子として迎え入れ本当の父に生まれ変わっていった。 登場人物のこころの揺らぎや葛藤、不安や動揺、襲い來る…

老いのひとこと

壺と甕、ツボとカメの違いは口の部分の直径がまーるく出っ張ったお腹の部分の差し渡しの三分の2以上あればカメさんでそれ以下ならばツボさんになるらしくちゃんとした区別があるらしい。 東京大学の長谷部先生と云うお方の定義付けらしい。 わたし達教室生…

老いのひとこと

無断掲載 1月31日に「ドイツの良心」を体現なされたと云われるワイツゼッカー元ドイツ大統領は94歳でお亡くなりになられました。 2月11日にベルリン大聖堂にて国葬が営まれ国内外からおよそ1400人の参列者がその死を悼んだのだという。 我が日本国…

老いのひとこと

無断掲載 又してもしょむないお話しでかたじけない。 わたしはしょむないヤツです、おめでたい奴なのです。 正直云って、わたしはJoe Cockerを知らなかった知りませんでした。 相当の時代遅れのお馬鹿さんなのです。 今わたしは 「I‘m So Gl…

老いのひとこと

早春の淡い陽射しにさそわれて宛てもなくそぞろ歩く。 高橋川の川沿いのコブシの蕾にはまだまだ息吹を感じ取るには早すぎた。 立春は過ぎたとはいえ未だ風は冷たい。 鶴来線の沿線沿いを行くととある郵便局の前に出た。 ふと、前島密の1円切手を思い付いた…

老いのひとこと

自主・自立とか独立・独歩とか人としての行動規範をよく耳にする。 人に頼ることなく独り立ちするはとても大切な事でしょう。 しかし、これは考える程容易くはない、なかなか大変な事である。 粘土を錬って細工して茶碗を作って窯にて焼けばいとも簡単に出来…